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「地域の活性化とスポーツ振興」

平成23年度 地域スポーツ支援研修会

*平成24年1月14日 13時00分~17時00分
*牛込箪笥区民ホール
*講義:早稲田大学スポーツ科学部 木村 和彦氏

 トークセッション:聞き手・・・東京都スポーツ推進委員協議会情報委員長 中川 義英氏
            語り手・・・町田市スポーツ推進委員  山城 譲治氏
                  日の出町スポーツ推進委員 米山 潤氏
                  国立市スポーツ推進委員  塩野 啓子氏
                  武蔵野市スポーツ推進委員 櫻井 昭氏
                  小平市教育部体育課事業係 松本南都生氏

講義「地域の活性化とスポーツ振興」

~生涯スポーツの新たな時代にスポーツ推進委員が進む方向は~

*スポーツ基本法(前文)

 ・スポーツは世界共通の人類の文化と明言

 
 ・「スポーツの良さ」を法律に明記した

*スポーツ基本法のポイント

 ・スポーツは「世界共通の人類の文化と位置付け

 
 ・スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、
       「全ての人々の権利である」旨を規定 ・・・最も重要

    
 ・地域スポーツと競技スポーツの関係について、我が国のスポーツの発展を支える
       「好循環」をもたらすことの重要性を規定

    
 ・スポーツに関する「基本理念」を明記

    
 ・「プロスポーツや障害者スポーツ」も法律の対象

    
 ・「地域スポーツクラブ」の行なう事業支援等を規定 ・・・国が支援するということ

      
 ・スポーツ団体に関し、運営の透明性の確保等の「ガバナンスの充実」に努めることを規定

      
 ・「ドーピングの防止活動」の実施に係る体制の整備

    
 ・「国際競技大会の招致・開催の支援」に特別の措置を規定 ・・・国がサポートする

    
 ・政府に「スポーツ推進会議」を設置 ・・・省庁横断型

    
 ・「スポーツ庁の設置」、「スポーツに関する審議会等の行政組織の在り方」について
  必要な措置を講ずる

・・・木村氏のコメント
      
   ☆文化  ⇒文化としてのスポーツの両面性の自覚的でありたい

        文化は人間の欲望であり、生命維持とは関係のない人間らしい営みである
        一つ間違えれば命まで賭けてしまうことも・・・
           (ドーピング・相手国のサポーターに対して暴徒化する等)

           
        スポーツ推進委員は、国民がスポーツによる被害者にならないように
        環境を整え、スポーツといい関係を保てるように努める役割がある

 
   ☆国民の権利 ⇒スポーツ供給側に重い課題

 
   ☆好循環 ⇒学校と地域、トップスポーツと生活スポーツ、営利と非営利、
         種目間といった領域横断型スポーツマネジメント
         ・・・スポーツ推進委員の連絡調整という役目に関係する

 
   ☆国際競技大会 ⇒スポーツツーリズムの視点から考える

         ・・・招致活動のリスクを考える
           招致活動の良さ、招致成功大会終了後の良い点を考える
           スポーツと観光を結び付けて招致による経済効果なども考える

      
   ☆スポーツ庁 ⇒「体育」の後退リスク、予算は?

         ・・・省から庁への格上げにより、スポーツがスポーツだけに
           留まってしまう危険性がある

*スポーツ推進委員は・・・
   
 スポーツ推進のための事業の実施に係る連絡調整並びに
 住民に対するスポーツの実技の指導その他スポーツに関する指導及び助言を行なう

*次期スポーツ基本計画 7つの柱
    
 1.学校と地域における子どものスポーツ機会の充実

    
 2.若者のスポーツ参加機会の充実や、高齢者体力づくり支援等、
                     ライフステージに応じたスポーツ活動の推進

    
 3.住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備

   ⇒政策目標:地域スポーツ活動の推進による「新しい公共」の形成を目指し、     
         総合型地域スポーツクラブを中心とした地域スポーツ環境の向上を図る

 4.国際競技力の向上に向けた人材養成・スポーツ環境の整備

 5.オリンピック・パラリンピック等の国際競技大会等の
                     招致・開催等を通じた国際交流・貢献の推進

    
 6.ドーピング防止やスポーツ仲裁等の推進による
                     スポーツ界の透明性、公平・公正性の向上

    
 7.スポーツ界における好循環の創出に向けたトップスポーツと
                     地域におけるスポーツの連携・協働の推進

   
   
*地域活性化の視点
    
 1.総合型クラブ・・・エビデンス(実証)に基づいて話さなければ意味がない
      
   ・スポーツへの参加促進

        
     ・・・ クラブ会員の58%が行なうスポーツの内容・種目が広がった
       クラブ会員の82%が毎週、スポーツを習慣的に行なっている
       クラブ会員の90%がクラブへの愛着や親しみがある

      
   ・健康・生活の充実感アップ

             
     ・・・ クラブ会員の60%が地域の人々と接する機会が増え、健康状態も良くなった               
       クラブ会員の79%が日常生活の充実感がある
       充実していると感じる時間は、趣味やスポーツに寝中している時、
              友人知人と会合・雑談している時が、特に非会員より多かった

      
   ・コミュニティ意識の向上

     ・・・ クラブ会員の77%が住んでいる地域は住みやすいと感じている
       クラブ会員の77%が地域への愛着や親しみを感じている

      
   
   ・地域参加・交流の拡大

     ・・・ クラブ会員の40%がクラブの子どもたちとの交流がある
       クラブ会員の50%が近所づきあいが多い
       クラブ会員の42%が近所の子どもの顔と名前を知っている
                      ↳地域の「教育力」のバロメーター
       クラブ会員の47%がボランティア活動に参加している
       クラブ会員の55%が地域のスポーツ環境は充実していると思っている
       クラブ会員の62%は地域のスポーツ環境に対して仲間と一緒に楽しめる事が重要

     
    
 2.地域住民の権利としてのスポーツを推進

      
   スポーツの推進を地域活性化に活かす
            ↓
   教育委員会はもちろん、他の行政部局や学校、スポーツ団体とも連絡調整が出来る
            ↑                   連絡調整ネットワークがスポーツに関する
   体育・スポーツ以外の制度の熟知             ものだけに留まらない事が大切
                                          (警察・観光・自治会等)

〈戦略的コーディネーター〉                       
   ・PDCAマネジメントサイクル:地域の人材・魅力を知っていると強い
   ・観光等を通して、外のものとの交流等を行なうことも大切な情報収集のチャンス

 
〈スポーツを広い意味で捉える〉
    
   ・就学前の子供にスポーツは無理なので、身体全体を使った遊びをさせることが必要
   ・高齢者に「スポーツ」というと大変なイメージを与えるから、家から出て来て、
    囲碁等のサークル活動に参加することで身体を動かす効果があり、自分の
    健康維持に繋がる事を伝える

         
〈反省〉
            
   ・イベントを企画したら終わった後、反省→次回に活かす事が大切

   
  
*地域活性化事業の利用

     
    地域づくり各種支援施策

 
  地域活性化センターを利用(するスポーツのみならず見る・支えるスポーツもある)

  公共スポーツ施設等活性化事業の利用

  スポーツ拠点づくりの支援

  地域商店街との協力(商工会・青年会・ロータリークラブ等も巻き込んで・・・)

 
 
*依存から自立へ

    
  理解が得られない・支援が足りない・協力が得られない等、ナイナイ・・・をいう
  のではなく地域・学校体育・スポーツ関係団体が一堂に会して子どもたちの生活・
  スポーツ環境について検討する統合組織(連絡調整会議)を創る事を目標に・・・

トークセッション:広域地区別研修会の在り方を考える

  
*広域地区別研修会の進捗状況・問題点等について

 町田市  (第6ブロック):小委員会にて、何をやるか会議
      おおまかな方向性はできた。
      スポーツ推進委員はこれから何をやっていったらよいか情報交換
      講師を招いて講演を聞いてから近隣市との情報交換をしたい
      ワールドカフェ方式の意見交換会にて、スポーツ推進委員の今後の方向性を見出す

   
 日の出町(第7ブロック):「コミュニティとWAっと広がる○○○」
      研修を通してWAとは何かを考える
      開会式→準備体操→チーム作り→ドッヂビー→アフターケア→閉会式→懇親会
      人材を活用して、自前の講師にする(外部から講師を呼ばない)ことで経費削減

    
 国立市  (第8ブロック):テーマはまだ・小委員会にて話し合い
      街づくりや子どもの体力について・・・あたりで検討中
      講師は自前
      行動変容の考え方を取り入れた何かをしたい
      アフターケアについても検討中

 武蔵野市(第9ブロック):テーマの検討
     武蔵野市は子どもの体力アップに寄与するスポーツとしてドッヂビーを推進
     しているが他市はどのような年齢層を対象に、どのようなスポーツを推進して
     いるのか聞いてみたい
     今まで通り、基調講演のあと各市の発表にする
     体指からスポーツ推進委員に変わったので新しい横断幕が欲しい

    
 小平市 (第10ブロック):テーマはまだ
     5年前幹事だった時はレクリェーション協会の講演・実習をして効果があった
     地域ですぐに使える研修会にしたい
     懇親会も考えている
     予算は充分だった(5年前は・・・)
     国体のPRとしてロゴ入りジャンパーを着て研修会に参加するなど・・・

  
*広域地区別研修会の良いところは?

    
 町田市 : 普段関わっていない人たちとの交流が出来るところ
       地域によってスポ推進委員の活動が違うので、交流によって他地域の
       良いところが学べる

    
 国立市 : 他市との関わりによって、自分の市と違うところが沢山わかり、
       良いところを取り入れられる
       他市との交流で得た良いところの情報を事務局にあげる事も出来る

    
 武蔵野市: 地区内で数市ずつの交流会が始まった。地区内の和が出来てきたのが
       良いところ
       今後、地区内全ての市で交流会を進めていけるようになったら良いと思う

    
 小平市 : ブロック研修によって、他市からいろいろな刺激を受けることが出来る

  
*これからの課題は?

   
 町田市 : 地域のスポーツ推進をどうしたら良いのか、ビジュアル的にどのように
       作り上げていったらよいのかが課題。質・スキル・等基本的なものを
       身につけるような講習会を企画したい

    
 国立市 : ブロックの会長会を開きたい 
   
    
 武蔵野市: 地域研修・基調講演を行なっているので、ブロック全市参加型の
       研修会を開きたい

    
 小平市 : 継続して繋がりが持てるような研修会にしたい

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