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市民スポーツ公開講座

市民スポーツ公開講座

  • テーマ 初めて学ぶ~障害者スポーツのサポート
  • 主催 府中市
  • 日時 平成22年11月27日(土)午後2時~4時
  • 会場 府中市生涯学習センター
  • 講師 井田 智之氏(公益社団法人 東京都障害者スポーツ協会職員)
  • 参加者 16歳以上の市民・市内在勤・在学の5名
        府中コミスポ協力者14名、体育指導委員5名

東京都多摩障害者スポーツセンター スポーツ支援室の井田 智之氏に障害者スポーツのサポートについて講義していただきました。

*障害者のスポーツとは・・・スポーツの効果をリハビリに取り入れる目的がある
  ・身体的効果・・・体力向上、機能向上
  ・心理的効果・・・楽しさ、解放感、生きがい
  ・社会的効果・・・友人、仲間、競技会への参加 →社会復帰が格段に増加
 
*スポーツのボランティアサポート
  ・イベントサポート・・・スポーツ大会・記録会・運動会など
  ・コミュニティーサポート・・・学校・施設・クラブなど
  ・パーソナルサポート・・・個人及びチームメイトに向けた日常的なサポート

*ボランティアとは?・・・自分に出来ることを、自分の意志で周囲と協力しながら行なう行為
 一般的には、自らの意思で経済的な報酬を求めずに社会的な活動・公益につながる活動に
 関わる人、という意味で使われる。

 ・ボランティアの心得
  1.相手の目線で考える
  2.多様性を重視・・・価値観は人それぞれ
  3.明るく、楽しく、そして自己責任で・・・
  4.自己成長を図る
  5.すべてを背負い込まない
  6.緊急時の対応を知っておく(連絡先、対応策など)

 ・ボランティア活動を始めるにあたってのルール
  ・自分に出来ることはなにか?(出来ないことは?)・・・見極める
  ・約束を守ること!(時間、キャンセル)
  ・相手のニーズをしっかり受け止める(依頼内容の理解)
  ・相手を尊重する(友達ではない)
  ・相手のプライバシーを守る(秘密厳守)
  ・ボランティア保険もある
  以上のルールを守って楽しい雰囲気を作りましょう

*障害とは?・・・身体的・精神的機能の低下、異常、喪失あるいは身体の一部の欠損などの
 医学的・生物学的なレベルの問題
 ・具体的には
   肢体不自由・視覚障害・聴覚障害・知的障害・内部障害・精神障害
 ・法律では・・・障害者基本法(2条)
   身体障害、知的障害者、又は精神障害があるため、長期にわたり日常生活又は
   社会生活に相当な制限を受ける者をいう

 ・障害者へ向けた配慮
  ・障害の悪化を予防
  ・合併症への配慮・・・障害への配慮より重要な場合あり
               →医師からの情報提供が必要になる
  ・廃用性障害(二次障害の予防)・・・必要以上の介助はしない
               →障害以外の身体機能低下を防ぐ
  ・介護予防
  ・転倒予防・・・筋肉を強化することで姿勢の保持・安定化をねらう
  ・基本動作(立つ、歩く)の再獲得

*身体障害に対する留意事項
  ・医師との連携を図る、勧める
  ・施設、用具、ルールの工夫(車いす又は補助具・杖などのサポートの仕方)
  ・運動量に留意
  ・継続しようとする意欲を喚起
  ・フォームにこだわりすぎない
  ・他人と比較しない
  ・がんばるより楽しむ、のんびり
  ・水分、栄養補給、食事管理

*視覚障害(白杖、盲導犬利用)に対する留意点
  ・正しい言葉(「こっち」、「そっち」、「あっち」ではダメ)で指示、ガイド
  ・見え方は人それぞれ
  ・先天性か後天性かで視覚イメージが可能か変わる
  ・安全性への配慮(接触など)・・・衝突の防止
  ・盲導犬はパートナー、ペットではない
  ・視力低下に注意

*聴覚障害に対する留意点
  ・会話は、手話だけでなく口話(唇を読む)筆記など様々・・・本人と相談
  ・サインや合図を有効に使う・・・スタート合図(スターターの位置)
  ・周りを見渡す指導
  ・振動の利用
  ・平衡機能の低下がありうる

*内部障害に対する留意点・・・心臓、腎臓などの内臓の障害、HIVなどがある
  ・外見では分かりにくい。運動、食事など日常制限に大きな制約がある
  ・医師の指導の範囲でスポーツ実践
  ・ペースメーカーの利用(対電磁波、精密機器)
  ・競争は過度なペースにつながることがある。→楽しむ方向で…

*知的障害に対する留意点
  ・信頼関係の構築・・・目線に入っていく
  ・社会性への指導・・・スポーツ・運動だけできてもダメ
  ・適切な指示、簡潔な指示(写真や図を利用)・・・判りやすい指示で一つ一つ解決
  ・一度や二度の失敗であきらめない
  ・危険な行為に対しては、その場で厳格に対応する。賞賛もその場で

*精神障害に対する留意点・・・統合失調症、そううつ病、依存症など。日常生活動作、
対人関係、感情表現、思い込みなどにより、社会適応に難しさがある
  ・指示や指導は具体的、段階的に
  ・明確な受け答えをする
  ・不用意な笑いはトラブルの元
  ・責任をもった発言、行動
  ・がんばれはプレッシャーのもと
  ・判断を示す(迷いをなくす)

*わかりやすさの工夫
  ・サインボード
  ・整列の工夫・・・足形を置いて並ばせる
  ・視覚にアピール
  ・やることをわかりやすく(構造化)

結局、相手への思いやりが一番大切な要素であるということがわかりました

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