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~元気な子どもを増やしたい~

こどもたちの体力低下とその向上 ~元気な子どもを増やしたい~ 

府中スポーツ推進委員会 研修部の内部研修として
「 こどもたちの体力低下とその向上 ~元気な子どもを増やしたい~ 」をテーマに木村先生に講義をお願いしました。

日時 平成25年1月23日(水) 19:00~21:00
場所 中央文化センター 4F 第1講堂
講師 早稲田大学スポーツ科学学術院教授 木村和彦氏
議題 「子どもたちの体力について考える」

木村先生の講義をお聞きしたなかで、特に印象的なお話をいくつかご紹介いたします。

木村先生1

だらだらモンスターがいっぱい!

「家のお手伝いはしない」「体を動かさない」「ゲーム大好き」
なだらだらモンスターの子どもたちが増えているとのこと。
転んでも手を出せずに、顔から地面に激突して怪我をしてしまう子どもたちが激増しているというお話に    ・・・うなづく参加者多数・・・
 
次世代を担う子どもたちが現在のような生活習慣を継続していくと
将来的にメタボリック症候群や集団生活の欠乏による社会性の欠如などといった現象が・・・起こりうる可能性があるとのこと。

ほかにも、脳にはストレッサーを受けてもそれに対処できる適応機構が備わっていますが
だらだらモンスターは、このままの生活習慣を続けていると
ストレス脆弱性(心のもろさ)により「こころ」にも影響があるとのお話でした。

木村先生2

身体活動・健康状態の持ち越し効果

現代の子どもたちは多様な動きの「獲得の遅れ」や
「体力や運動能力の低下」が指摘されており
活発に体を動かすことが少なく生涯にわたる健康的で活動的な生活習慣の形成にも影響があるとのこと。

子どもの頃の身体活動と健康との関係だけでなく
大人になってからの健康にまで持ち越される可能性があるというお話に
・・・ウ~~ン・・・深刻な問題です。
特に神経系の発達時期である、幼児期からの運動・生活習慣づくりは、重要な意味を持つことがわかりました。

木村先生3

体力の質的側面の重要性 

現代の子どもたちは、サイズは大きくなっていますが
体力の低下や自分の身体をコントロールできず、まっすぐ走れない子どもが増えているとのこと。

合理的・合目的的な動きの形成(動作の洗練化=動きの質的獲得) を習得することで
動きの質が改善され、その後のパフォーマンスに影響するとのこと。
子どもの動きを観察し評価することのできる観察眼を身につける必要性を感じました。

アクティヴ チャイルド プログラム

日本体育協会が作成した啓発資料である、「アクティヴ チャイルド プログラム」を紹介していただきました。

神経系の発達時期に、基本的運動技能(走る・転がる・跳ぶなど)を習得させるために
子ども自身が身体を動かすことを楽しくできるように作成された
幼児向けの運動プログラム。

運動遊びや、地域の伝承遊びなど楽しいプログラムがいっぱ。
是非、今後の活動に取り入れてみたいと思いました。

貴重なお話をお聞きすることができ、大変有意義な内部研修となりました。

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